一次関数の基本|グラフの書き方と式の求め方
一次関数は、xの値が決まるとyの値が1つに決まり、その関係が y = ax + b という一次式で表せる関数です。中学2年生で学ぶ、以降の関数の学習すべての土台になる単元です。
一次関数の基本
式の形
y = ax + b
aを「傾き(変化の割合)」、bを「切片」と呼びます。b=0のとき y=ax となり、これは比例の特別な場合です。
傾き(変化の割合)
傾きaは、xが1増えたときにyがどれだけ変化するかを表します。
傾きa = yの増加量 / xの増加量
たとえばy = 2x + 3では、xが1増えるとyは2増えます。aが正の数なら右上がり、負の数なら右下がりのグラフになります。
切片
切片bは、グラフがy軸と交わる点のy座標です。x=0を代入するとy=bになることからわかります。
グラフの書き方
手順
- 切片bの点(0, b)をとる(y軸上の点)
- 傾きaを使って、そこから右にx1だけ進み、上(またはaが負なら下)にy1だけ進んだ点をとる(a = y1/x1となるように)
- 2点を直線で結ぶ
例:y = 2x + 1のグラフは、(0, 1)を通り、そこから右に1、上に2進んだ(1, 3)を通る直線です。
傾きの読み取り方
傾きが分数のときは、分母をxの増加量、分子をyの増加量として点を取ると正確に描けます。y = (2/3)x + 1 なら、右に3、上に2進んだ点を使います。
一次関数の式を求める
傾きと1点から求める
傾きaと、通る1点(x1, y1)がわかっているとき、y = ax + b に x1、y1を代入してbを求めます。
例題:傾きが3で、点(2, 5)を通る一次関数の式を求めよ。
解法:y = 3x + b に x=2、y=5 を代入すると 5 = 6 + b、よって b = -1。式は y = 3x - 1
2点から求める
2点(x1, y1)、(x2, y2)を通る一次関数の式は、まず傾きを求めてから切片を求めます。
傾きa = (y2-y1) / (x2-x1)
例題:2点(1, 4)、(3, 10)を通る一次関数の式を求めよ。
解法:傾き a = (10-4)/(3-1) = 6/2 = 3。y = 3x + b に (1, 4) を代入すると 4 = 3+b、b=1。式は y = 3x + 1
一次関数と方程式・不等式
連立方程式との関係
2つの一次関数のグラフの交点の座標は、2つの式を連立方程式として解いた解と一致します。グラフが1点で交わる、平行で交わらない、一致するという3パターンは、それぞれ連立方程式の解が1組だけある、解なし、無数にあるという状況に対応しています。
変域の問題
xの変域(範囲)が指定されているとき、yの変域はグラフの傾きが正か負かによって求め方が変わります。傾きが正ならxが最大のときyも最大、傾きが負ならxが最大のときyは最小になります。
一次関数の利用(文章題)
一次関数は、一定の割合で変化する現象を表すのに使われます。
- 水そうに一定量ずつ水を入れる(時間と水量の関係)
- 一定の速さで移動する物体の位置(時間と距離の関係)
- 一定料金+従量制の料金プラン(使用量と料金の関係)
例題:基本料金800円に、1分ごとに20円加算される携帯電話プランがある。x分通話したときの料金yを式で表すと y = 20x + 800 となる。
まとめ
一次関数 y = ax + b は、傾きa(変化の割合)と切片b(y軸との交点)という2つの数字でグラフの形と位置が完全に決まります。傾きと1点、または2点の情報から式を求める手順を身につけておくと、文章題や図形との融合問題にもスムーズに対応できます。