対数関数の基本|logの定義から計算法則とグラフの性質まで
対数関数は、指数関数の逆関数として定義される関数です。指数関数y=a^xが「aを何乗するとxになるか」を扱うのに対し、対数関数y=log_a xは「aを何乗するとxになるか」という指数のほうをxの関数として表したものです。
対数の定義
a^p = M(a>0, a≠1, M>0)が成り立つとき、pをaを底とするMの対数といい
p = log_a M
と表します。aを「底」、Mを「真数」と呼び、底は1でない正の数、真数は正の数という条件(真数条件)があります。
例:2^3 = 8 なので、log_2 8 = 3
対数の基本性質
- log_a a = 1(aを1乗するとaになるため)
- log_a 1 = 0(aを0乗すると1になるため)
- a^(log_a M) = M(指数関数と対数関数が互いに逆関数であることの表れ)
対数関数のグラフ
y = log_a x のグラフには、次のような特徴があります。
- 定義域はx>0(真数は正でなければならないため、y軸より左側にはグラフが存在しない)
- 点(1, 0)を必ず通る(log_a 1 = 0のため)
- 点(a, 1)を必ず通る(log_a a = 1のため)
- a>1のとき、xが増加するとyも増加する(右上がりの単調増加関数)
- 0<a<1のとき、xが増加するとyは減少する(右下がりの単調減少関数)
y = log_a x のグラフは、指数関数 y = a^x のグラフと、直線y=xに関して線対称になります。これは、対数関数が指数関数の逆関数であることの図形的な表れです。
対数の計算法則
対数には、指数法則に対応する次の計算法則があります。
- log_a MN = log_a M + log_a N(積は和になる)
- log_a (M/N) = log_a M - log_a N(商は差になる)
- log_a M^r = r log_a M(真数の指数は前に出せる)
これらの公式を使うと、掛け算・割り算・べき乗の計算を、対数を通すことで足し算・引き算・かけ算に変換できます。この性質から、対数は複雑な掛け算を簡単な足し算に変換する計算道具として、計算機が普及する以前は広く利用されていました。
対数関数を使った計算の例
例題:log_2 6 + log_2 (4/3) を計算せよ。
解法:log_a M + log_a N = log_a MN より
log_2 6 + log_2 (4/3) = log_2 (6 × 4/3) = log_2 8 = 3
常用対数
底が10の対数を常用対数といい、log_10 M と書きます(底の10を省略してlog Mと書くこともあります)。桁数の計算や、指数的に変化する量のグラフを見やすくする「対数目盛り」などで使われます。
まとめ
対数関数y=log_a xは、指数関数y=a^xの逆関数として、定義域x>0、点(1,0)を通るグラフの形を持ちます。底aが1より大きいか小さいかでグラフの増減が変わる点、真数条件(真数は正)を常に確認する点の2つが、対数関数を扱う上で特に注意すべきポイントです。積・商・べき乗の計算法則や底の変換公式など、より詳しい公式については公式集で扱います。