りょうりコトバ りょうりコトバ

昆布締めの基本|刺身をワンランク上げるテクニック

昆布締め 刺身 昆布 下ごしらえ 和食
広告スペース (article-top)

昆布締めは、刺身を昆布で挟んでしばらく置くことで、昆布の旨味(グルタミン酸)を移しながら余分な水分を抜く、北陸地方などで発達した日本独自の調理法です。淡白な白身魚が昆布の旨味をまとうことで、格段に奥行きのある味わいになります。

昆布締めに向く食材

昆布締めは、味の淡白な白身魚と相性がよい技法です。代表的なのは鯛、ヒラメ、スズキ、平目、カレイなど。イカも昆布締めにするとねっとりとした食感と甘みが増します。逆にマグロやカツオのように味の強い魚には、昆布の風味が負けてしまうためあまり向きません。

使う昆布の選び方

昆布締めには、真昆布や日高昆布など、うまみの強い出汁用昆布を使います。昆布の表面についている白い粉はうまみ成分(マンニット)なので、こすり落とさないように注意しましょう。表面の汚れだけを、固く絞った濡れ布巾や酒を含ませたキッチンペーパーで軽く拭き取ります。乾いたままだと魚にうまく密着しないため、昆布自体がまだ硬い場合は日本酒や水を軽く塗って少ししんなりさせておくとよいでしょう。

昆布締めの手順

  1. 白身魚は刺身用のさく、またはそぎ切りにする
  2. 魚の両面に軽く振り塩をする(塩分1%程度が目安。魚から余分な水分を先に引き出しておく)
  3. 出てきた水分をペーパータオルで拭き取る
  4. 昆布の上に魚を並べ、さらに昆布をかぶせて挟む
  5. ぴったりとラップで包み、空気を抜くようにして密着させる
  6. バットに乗せて軽い重石をのせ、冷蔵庫で寝かせる

締める時間の目安

薄くそぎ切りにした刺身なら1〜3時間程度でも昆布の香りが移り、半日〜一晩置くとより濃厚に締まります。柵のまま厚みを残して締める場合は、半日から一晩が目安です。時間が長いほど水分が抜けて身が締まり、昆布の風味も強く入りますが、置きすぎると身が硬くなりすぎるので、薄切りは短め、厚みのある柵は長めというように調整しましょう。

保存方法

昆布に挟んだまま冷蔵庫で保存すれば、昆布の抗菌作用と適度な脱水効果によって2〜3日ほど日持ちします。すぐに食べない場合も、昆布に挟んだ状態で保存しておくと、時間の経過とともに味がなじんでいきます。

よくある失敗と対策

  • 昆布の粉を洗い流してしまう:うまみ成分を落とすことになるため、拭き取る程度にとどめましょう。
  • 締め時間が長すぎる:身が硬くパサついた食感になります。薄切りは短時間から試すのが安全です。
  • 振り塩をせずに昆布で挟む:水分が抜けきらず、昆布の風味も入りにくくなります。先に軽く塩をして水分を引き出しておくのがポイントです。

まとめ

昆布締めは、白身魚に振り塩をして水分を抜いたあと昆布で挟み、冷蔵庫で数時間から一晩置くことで、昆布の旨味を移しながら身を程よく締める技法です。薄切りは短時間、厚みのある柵は長めというように、切り方に応じて時間を調整することが、失敗なく仕上げる一番のコツです。

広告スペース (article-bottom)

あわせて読みたい