春分とは|二十四節気での位置づけと太陽黄経・七十二候を解説
春分は二十四節気の第4番目にあたる節気で、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。日本では「春分の日」として国民の祝日にもなっています。ここでは春分の天文学的な意味や二十四節気の中での位置づけを詳しく解説します。お彼岸の由来やぼたもちの風習について詳しくは「春のお彼岸はいつ?中日と期間、ぼたもち・お墓参りの作法を解説」で紹介しています。
春分とは
時期と天文学的な意味
春分は毎年3月21日頃にあたります。太陽黄経が0度(春分点)になる日で、太陽が天の赤道を南から北へ横切る瞬間を春分と呼びます。
この日は昼と夜の長さがほぼ等しくなります。正確には、日の出から日の入りまでの時間と、日の入りから翌日の日の出までの時間がほぼ同じになるのです。ただし、大気による光の屈折の影響で、実際には昼の方がやや長くなります。
春分を境に、北半球では昼の長さが夜より長くなっていき、夏至に向かって日照時間が増えていきます。
国民の祝日「春分の日」
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として、国民の祝日に定められています。日付は天文学的な計算に基づいて毎年決められ、国立天文台が前年2月に翌年の春分の日を官報で発表します。
春分とお彼岸
春分の日を中日として前後3日間、合計7日間がお彼岸にあたります。春分と秋分の日は太陽がほぼ真東から昇り真西に沈むことから、西方の極楽浄土と現世が最も近づく日と考えられ、先祖供養の期間とされてきました。お彼岸の過ごし方やぼたもちの由来について詳しくは「春のお彼岸はいつ?中日と期間、ぼたもち・お墓参りの作法を解説」で紹介しています。
春分の七十二候
春分の期間は七十二候によって3つに分けられます。
| 候 | 時期 | 意味 |
|---|---|---|
| 初候 | 3月21日頃 | 雀始巣(すずめはじめてすくう) |
| 次候 | 3月26日頃 | 桜始開(さくらはじめてひらく) |
| 末候 | 3月31日頃 | 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) |
初候は雀が巣を作り始める時期、次候はいよいよ桜が咲き始める時期です。末候では春の雷が鳴り始め、季節が確実に進んでいることを感じさせます。
春分の自然と文化
桜の開花
春分の頃から各地で桜の開花が始まります。日本気象協会や各報道機関が発表する桜の開花予想は、多くの人の関心を集めます。
桜前線は例年、3月下旬に九州から始まり、4月中旬にかけて北上していきます。春分の頃には南の地方から桜の便りが届き始めます。
春の大掃除
春分を機に大掃除をする家庭もあります。冬の間にたまった汚れを落とし、春の新しい気持ちで生活空間を整えるのは、心身のリフレッシュにもつながります。
農業の始まり
「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがあるように、春分を過ぎると厳しい寒さは一段落します。農家にとっては本格的な農作業が始まる時期で、種まきや田の準備が各地で行われます。
世界の春分
春分は世界各地でも重要な日とされています。
- イラン:ノウルーズ(新年)を春分の日に祝う
- 各地の古代遺跡:春分の日の出と特別な位置関係にある遺跡がある
春分は文化や宗教を超えて、人類が古くから意識してきた天文学的な節目であることがわかります。
まとめ
春分のポイントを整理します。
- 春分は太陽黄経0度、3月21日頃で昼と夜の長さがほぼ等しくなる日
- 国民の祝日「春分の日」は天文学的な計算に基づき毎年決定される
- 七十二候では雀の営巣・桜の開花・春の雷へと季節が進む
- 桜の開花が始まり、本格的な春が到来する
- 「暑さ寒さも彼岸まで」を実感できる時期
春分は冬から春への転換点であり、天文学的にも文化的にも大きな節目となる日です。お彼岸の過ごし方は「春のお彼岸はいつ?中日と期間、ぼたもち・お墓参りの作法を解説」もあわせてご覧ください。