茶道の基本マナー|お茶会での入室からお茶のいただき方まで
茶道には独自の作法がありますが、基本を知っておけば初めてのお茶会でも安心して参加できます。入室から退室まで、お茶会での基本的なマナーを解説します。
お茶会に招かれたら
服装と持ち物
お茶会では白い靴下(足袋)、扇子、懐紙、菓子切り(黒文字)を用意するのが一般的です。指輪や腕時計など茶碗を傷つける可能性のあるアクセサリーは外しておきます。
入室の作法
茶室に入る際は、扇子を膝前に置いて一礼するのが基本の挨拶とされています。にじり口(小さな入口)がある茶室では、刀掛けなど独自の決まりごとがある場合もあります。
お菓子のいただき方
お茶が出される前に、主菓子(生菓子)が運ばれてきます。懐紙を懐や帯から取り出して膝前に置き、菓子を懐紙の上に取ってから、黒文字(菓子切り)で一口大に切っていただきます。目安として2〜3回程度に切り分け、亭主を待たせないよう手早く食べ終えるのが心遣いとされています。
お茶のいただき方
茶碗を受け取る
茶碗が出されたら、隣の人に「お先に」と一礼してから、右手で茶碗を取り、左手のひらに乗せます。
茶碗を回す
飲む前に、茶碗の正面(絵柄や模様がある側)に自分の口がつかないよう少し回してからいただきます。回す方向や回数は流派によって異なる場合があり、たとえば時計回りに90度ずつ2回、あるいは反時計回りに回すなど、教わる流派の作法に従うのが確実です。
飲み終わったら
飲み終えたら、指先で飲み口を軽く拭き、その指を懐紙で拭います。最後に茶碗を最初と逆方向に回して正面を元の位置に戻し、両手で静かに畳の上に置きます。
退室の作法
お茶会が終わったら、亭主に一礼してから茶室を出ます。茶碗や道具を拝見する時間が設けられている場合は、両手で持ち上げず畳の上に置いたまま眺めるのが基本です。
よくあるマナー違反
- 茶碗の正面に口をつけて飲む
- お菓子をお茶より後に食べる、または食べきらないまま残す
- 茶碗を片手で扱う
- アクセサリーをつけたまま茶碗に触れる
まとめ
茶道の基本マナーは、お菓子を先にいただくこと、茶碗の正面を避けて飲むこと、両手で丁寧に茶碗を扱うことの3点に集約されます。細かい作法は流派によって差があるため、迷ったときは亭主や先生の所作を見て合わせるとよいでしょう。